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S-1とドセタキセルの併用が乳がんの術前補助療法として有用な可能性
進行乳がん患者の術前補助療法として、S-1とドセタキセルの併用が有効である可能性がわが国で行われたフェーズ2臨床試験の結果明らかとなった。アントラサイクリン系抗がん剤が使いにくい患者の新たな選択肢になる可能性がある。成果は5月29日から6月2日にオーランドで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部生体防御腫瘍医学講座胸部・内分泌・腫瘍外科学の岡崎憲二氏によって発表された。
研究グループは2a期から4期までの腫瘍径が2cm超の患者を対象に術前補助療法のフェーズ2臨床試験を行った。21日間を1サイクルとして、1日目にドセタキセルを40mg/m2投与し、S-1を1日目から14日目まで体表面積に応じて80mgから120mg投与した。投薬は8サイクル行い、効果を評価し手術した。
現在までに36人が登録され22人が手術を終え治療を完了した。治療が完了した22人の患者の年齢中央値は56歳。閉経前が7人、閉経後が15人だった。
抗腫瘍効果はRECIST基準による評価で、完全奏効(CR)が4人(18.1%)、部分奏効(PR)が16人(72.7%)安定状態(SD)が2人で、奏効率は90.9%という高い数字を示した。CRの4人の患者は全員、病理学的完全奏効(pCR )で、pCR率は18.1%だった。乳房温存は22人中21人(95.4%)で行われた。
一方、副作用は、グレード3/4の血液学的毒性もある程度の症例で確認されたが、口内炎や下痢などの非血液学的毒性は低グレードのものだった。
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