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タモキシフェンから切り替え後のエキセメスタンが長期に有効
初期の閉経後乳がんでタモキシフェンを2、3年投与後にアロマターゼ阻害剤のエキセメスタンを投与した患者と、タモキシフェンの投与を続けた患者を比較する国際的な大規模試験 Intergroup Exmestane Study(IES)の最新の解析結果が発表された。この91カ月間(中央値)の経過観察では、エキセメスタンの長期にわたる保護効果、安全性、全生存期間(OS)に対する利益が明らかになった。この結果は、9月20日から24日にかけてドイツ・ベルリンで開催された第15回欧州がん学会(ECCO)・第34回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で、英Imperial College LondonのCharles Coombes氏が報告した。
IESには、1998年2月から2003年2月に37カ国から4724人が参加した。この試験では2〜3年タモキシフェンを投与した後、継続してタモキシフェンを投与した群(タモキシフェン投与群)とエキセメスタンに切り替えて投与した群(エキセメスタン投与群)の転帰を比較している。主要評価項目は無病生存率(DFS)、副次的評価項目は全生存率(OS)とした。
今回発表されたのは、タモキシフェン投与後の無作為化から中央値で91カ月(7年7カ月)経過した生存患者を対象とした、タモキシフェン投与群とエキセメスタン投与群の比較だった。
対象となった患者の85.8%がエストロゲン受容体(ER)陽性、11.6%がER不明、2.6%はER陰性だった。患者の51.8%はリンパ節転移陰性で、32.6%が補助化学療法を受けていた。
DFSについてはこれまでの同試験の報告結果と同様、エキセメスタン投与群で高い結果だった。ITT解析(intention to treat analysis)のハザード比は0.84(p=0.002)、ER陽性または不明の患者ではハザード比は0.82(p=0.0009)で、エキセメスタン投与群で有意に高かった。
DFSイベントは1193件発生した。遠隔部位での再発や局所再発など、DFSイベントの多くはタモキシフェン投与群に多かった。
死亡793人の内訳は、タモキシフェン投与群420人、エキセメスタン投与群373人であった。乳がんによる死亡はタモキシフェン投与群302人、エキセメスタン投与群262人で、他のがんによる死亡もタモキシフェン投与群でやや多かった。心血管事象による死亡はタモキシフェン投与群40人、エキセメスタン投与群46人であった。
OSについて、ITT解析では有意差はなかったが、ER陽性または不明の患者ではハザード比は0.86(p=0.04)でエキセメスタン投与群で有意に高く、OSに対する利益が持続して得られていると考えられた。
無作為化から60カ月までに報告された有害事象は心血管事象や筋骨格痛、骨折などで、エキセメスタン投与群では骨折は治療中に、その他の有害事象は治療後に出現する傾向がみられた。
今回の解析では、無作為化から5年を超えてもエキセメスタンの保護的な効果は持続しているとみられる結果が示された。Coomebs氏は今回の解析結果について、「エキセメスタンは有害事象の出現頻度や種類、重度の有害事象が少なく、DFSに貢献する薬と考えられる。タモキシフェンからエキセメスタンの切り替えは両剤の有害なリスクを最小化することにもつながる」と評価した。
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