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転移性乳がんにエストロゲン投与が有効な場合も
アロマターゼ阻害薬が効かなくなった転移性乳がんの治療に、低用量のエストロゲン投与が有効であることを示す、米ワシントン大学のMatthew J. Ellis氏らのフェーズ2試験結果が、JAMA誌(2009,302,774-780)に掲載された。
研究の対象は、ホルモン受容体陽性の転移性乳がん患者で、アロマターゼ阻害薬による治療を受けていた66人の女性。エストロゲンの一種、エストラジオールを6mg/日投与する低用量群、同30mg/日投与する高用量群の2群にランダムに分けた。
24週後、両群とも約3割の女性で腫瘍サイズの縮小または腫瘍の成長抑制が認められた(低用量群の29%、高用量群の28%)。患者へのアンケート調査によると、グレード3以上の副作用出現率は低用量群の18%、高用量群の34%と、低用量群で低かった。
全体の3割で腫瘍は再び成長し始めたが、その3分の1ではアロマターゼ阻害薬の治療が再開できた。乳がんの治療では、エストロゲンの産生や作用を抑えるためのホルモン療法を行うが、この研究では、エストロゲンを補うという正反対の治療を行ったことになる。研究者らは今後、低用量投与における有効性をさらに検討するフェーズ3試験を行うという。
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