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抗がん剤副作用の脱毛を防ぐ医療機器が日本上陸へ、秋から臨床試験開始


 抗がん剤の副作用として起こる脱毛を防ぐには、抗がん剤を点滴するとき、頭部全体を冷却するのが有効とするデータが多数ある。低温に保つことで血管収縮が起こり、毛髪にとって“毒”となる抗がん剤が頭部に回りにくくなるからだ。

DigniCap の冷却装置
DigniCap の冷却装置

 毛髪クリニック リーブ21(本社:大阪市)は7月28日、抗がん剤投与時の脱毛を防ぐ、スウェーデンのディグニターナ社の医療機器「DigniCap(ディグニキャップ)」の独占販売代理契約を締結したと発表した。

 DigniCapは、冷却装置本体と、本体につながれた二つのシリコン製キャップで構成される。点滴の前後30分と点滴中に患者の頭部にかぶせて頭部を冷却するのが基本的な使用方法。キャップの内部には温度センサーがあり、一定温度に頭部を保持できるという。同時に二人の患者に使える。

 欧州では、スウェーデンをはじめとする北欧諸国とイギリス、ドイツ、フランスなどで5000人以上の使用実績がある。

DigniCap を装着
DigniCap を装着

 国立医療福祉大学三田病院乳腺センターの吉本賢隆氏らは、乳がん患者を対象に、この秋にもDigniCapの臨床試験を開始するという。「(医療機関名はまだ公表できないが)3施設程度での実施を予定している。1年から1年半で結果を出したい」と吉本氏は語る。

 毛髪クリニック リーブ21は、同製品の医療機器としての承認を取得し、2011年秋の上市を目指しているという。価格は未定。なお、抗がん剤投与時の頭部冷却は、現状では保険診療の対象外となるため、導入と運用の費用は医療機関の負担となる。

(小山 千穂)

2009年7月29日

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