がんナビ
『Audreyが診断を受けて以来、私たちは最期のことを口にするのが怖くて、病気について話すのを避けてきました。しかし、がんが進行し、もう話さないわけにはいかなくなりました。Audreyがどのように最期の日々を過ごしたいのか聞いておかなければならないのです。私たち家族にとって、これほどつらいことはありません。』--介護経験者のRobert
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つらい話題を切り出すのは精神的にとても消耗するものです。患者に別の治療を受けさせるべきではないか、別の医師に診てもらったほうがいいのではないかと悩んでいる一方で、患者のほうでも自分ではもう何もできなくなるのではないか、衰弱して見えるのではないか、あなたの重荷になっているのではないかと気にしているかもしれません。
ここで忘れてはならないのは、残された日々をどう過ごすかを決めるのは患者自身だということです。患者に対して、こうするべきだという強い考えがあなたにあったとしても、決めるのは本人です。以下に、難しい話題を切り出すときのアドバイスがありますので参考にしてください。
・前もって、言うべきことを練習してみましょう。
・静かな時間を選び、今、話をしていいかどうか尋ねましょう。
・話の目的をはっきりさせましょう。結果として何を望んでいるのか、あなたは認識していますか。
・心を込めて話しましょう。
・本人にも話す時間を与えましょう。よく聞いて、途中でさえぎらないようにしてください。
・一度の会話だけですべてを解決しようとしなくてもよいのです。
・「すべて大丈夫よ」といわなくてもいいのです。
『Johnに話したいことはたくさんありました。でも、何といったらいいのか言葉が見つからないのです。そこで、看護師をしている友人に頼んで、家族で話す場を設けてもらいました。ある夜、家族全員でJohnの部屋に集まり、私たちみんなが、どれだけ彼のことを愛しているか伝えました。こうして家族が一緒に話し合えたことは、本当に意味のあるものでした。』--介護経験者のSusie
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本人からはあまり話を切り出さない場合もありますが、こちらから話しかけたら答えてくれるかもしれません。また、他の介護者が、どのようにして難しい話題をがん患者と話し合ったか聞いてみてもよいでしょう。
もしあなたが、がんのことや困難な問題を話せないでいるなら、精神科医やカウンセラーに手伝ってもらいましょう。自分では気付かなかった問題点を見つけ出してくれるかもしれません。しかし、本人が一緒に行きたがらないときは、あなた一人だけでも予約をとることができます。精神科医やカウンセラーと話をすることで、そういった話題の切り出し方について学ぶことができますし、あなたが今感じている他の不安や感情についても相談できるでしょう。
| 話をする際のヒント* | |
| あなたがこう思っているとき: | こういう言い方をしてみましょう |
| パパ、パパはよくなるからね。 | パパ、何か心配なことがあるの? |
| そんな言い方はやめて!あなたなら、乗り越えられるはずよ! | こんなことを受け入れなきゃならないなんて、つらいでしょう。 |
| いったいどうしてあげたらいいのか分からない。 | 私たちは、ずっとあなたのそばにいるからね。 |
| それについては、とにかく話したくない。 | 今は、混乱してしまっているみたい。あとで、また話し合わせて。 |
| 医者に何が分かるというの?もしかしたらあなたは生き続けられるかもしれないじゃない! | 医者の言っていることは本当に正しいのかしら?あなたはどう思う? |
| お願い、あきらめないで。そばにいて欲しいの。 | そばにいて欲しい。いなくなってしまうなんて考えるだけで本当につらいわ。でも、どんなに悲しくても乗り越えていかなければならないことも、分かっているつもりよ。 |
| 何か他にもっとするべきことがあるはずよ。 | 治療のうち最善と思えるものは何でも取り入れましょう。でも、いろいろやってみて、他にできることがもうなくなったとしても、私はあなたの隣にいるからね。 |
| そんなに落ち込まないで。きっとよくなるわよ。 | つらいよね。しばらくそばに座っていてもいい? |
*「Handbook for Mortals: Guidance for People Facing Serious Illness」 Lynn J. and J. Harrold著:Oxford University Press: New York, NY
(監修:聖隷三方原病院緩和支持治療科 森田 達也)
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